読書

『ディアドクター』と『きのうの神さま』

映画に原作があるのは、よくある。撮影中、脚本がどんどん変わっていくのもよく聞く話である。しかし、映画のモチーフとなる短編集があるというのは、初耳だ。それというのも、西川美和が監督としても作家としても、非凡な才能を有しているからだろう。

村上春樹の思い出

どこかで、村上春樹の最新作「1Q84」の出ることを耳にした。それがどこだたったのか思い出せないのだが……(苦笑) それはともかく、久々の長編発表で、ニュースによると 部数は累計で68万部に上った。 とのことだ。 今朝TVをつけると、フジ系列の番組で特…

『中国の鳥人』(新潮文庫)椎名誠

先日、モックン主演の同名映画の原作。 中国南方の奥地の村を舞台に日本の商社マンが煌玉の買付けに行く。 そこで「鳥人」に出会い、あこがれて、自らも「鳥人」になることを試みる。そ して、その顛末は……。 映画とは、登場人物が異なり、全く違う物語と考…

読書時間

読書をする際、自分の趣味や好奇心で読むときにはいいのだが、仕事の関係で読んでおかなければならない書籍があり、時間に追われているときは、速読法を身につけていれば、と思ってしまう。 法律や政治や経済や世界情勢に関するテーマの本の重要性は十分に承…

私のこだわり人物伝 永井荷風

[rakuten:book:13014812:detail]先月来、NHK教育で火曜日に4回に渡り放映されていた『私のこだわり人物伝 永井荷風』を鑑賞。 今まで以上に、この作家に興味を抱くようになる。 つい1年ほど前までは、 「永井荷風は、耽美派の作家。代表作は、「アメリカ物…

魯迅『故郷』(「阿Q正伝・狂人日記」所収 岩波文庫)と現今の中国

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)作者: 魯迅,竹内好出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1981/02メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 56回この商品を含むブログ (56件) を見る 中学3年の国語教科書には、魯迅の短編『故郷』を収録しているものが多…

ご無沙汰してます。

貧乏暇なしとはいえ、長いことブログをアップしないと忘れ去られてしまう恐れが……(笑) 日曜日からは、若干時間にゆとりができました。よって、近況報告を。 ここ2週間ほどは、朝8時半から、途中の休憩を挟んで、日付が変わるあたりまで仕事場にいました。 ま…

ミニオフ会&祇園祭・宵々々山

本日は、仕事をお休みしにして、tougyouさんとオフ会も兼ねた祇園祭の「鉾」&「山」巡り。 阪急烏丸駅で落ち合い、室町通りを四条から北上して、見学。 気温はとっくに30度を超えている。 でも、人出はまだそれなり。故にじっくりと鉾にかけられている織…

堀辰雄の軽井沢とジョンレノンの軽井沢

先日、ブログで「初恋」に関連して、堀辰雄『麦藁帽子』の話題が出たので、久しぶりに読み返してみた。 「軽井沢」という地名が、懐かしさをもって迫ってきた。 堀辰雄の作品に触れ、夢中になって読んだのは、高校2年から3年のかけての頃であった。 軽井沢の…

『雪の記憶』(角川文庫)富島健夫 &その映画化。

tougyouさんがブログに書かれていた富島健夫『雪の記憶』を一気に読了。 富島健夫、この名はボクと同世代なら、週刊「プレイボーイ」誌に掲載されていた連載小説の作者として記憶しているだろう。 ボク自身、この名を見て、まず懐かしさがこみ上げた。 高校…

読解力をつけるには…。

以前、紹介http://d.hatena.ne.jp/jinkan_mizuho/20071203/1196791564したことのある、Webコミュニティサイト「ミーテ」 このサイトは、子育て中のパパ・ママに何かと有効な情報を提供してくれる。 更に、ミーテ図書館では、登録したある絵本を読むこともで…

環境&費用を考えて、……

ここのところ、八太昭道『ごみから地球を考える』(岩波ジュニア新書)を読んでいる。 経済発展とごみの関係、ごみの処理問題等の内容を読むにつけ、一筋縄で行かないことだと理解できる。 例えば、一人所帯より四人所帯の方が、一人あたりのごみの量が少な…

朝、マックで読書を

本日は早い時間から、ひさびさ東大路通をぶらぶら歩いて南下、百万遍まで来た。 コーヒーが飲みたくなり、一軒の店に入る。 客も静かだし、その上、禁煙。 よって、腰を落ち着けて読書できる。百万遍のマックの特徴だ。 店二階から見る景色は、いつもの百万…

『それでもボクはやってない』'07 周防正行/監督&脚本

'07年度の様々な日本の映画賞を受賞(但し、日本アカデミー賞を除く)。 流石に構想を十分に練っただけあって、日本の裁判制度の問題点を指摘するだけではなく、娯楽性も兼ね備えた作品に仕上がっている。 警察・検察の痴漢に対する取り調べの実態、痴漢裁判…

あ〜、疲れた!

本日はの京都は寒く朝から雪が降っている。 ちらついているという、可愛らしいものではなく、じゃんじゃんと降っている。 当然、散策などできない。そんな日は、家で読書。 ポン・ヂエン・ミン『山の郵便配達』(集英社文庫)を読了。 短編なので、映画の方と…

本日は、ビートルズ・ファンならば忘れられない日。

朝から、部屋ではビートルズ時代からのジョンの歌声とクリスマス・ソングを交互にかけていた。 午後、府立図書館へ足を運び、成瀬巳喜男関連の書籍を借りだし、隠れ家へ。 『成瀬巳喜男と映画の中の女優たち』(ぴあ)を読みながら、ジョンの唄を聞く。'64-5年…

ミーテ図書館は、絵本の宝庫

楽しくて、懐かしいサイトを発見。「子育て」真っ最中の頃を思い出させてくれる。 それは、ミーテ図書館というサイト。絵本専門の電子図書館だ。会員登録すれば、簡単に利用できる。 これなら近所に図書館がなくても、また、簡単に外出できないときでも好都…

『神々の深き欲望』'68  今村昌平/ 監督 長谷部慶次&今村昌平/脚本

(キネマ旬報第1位、キネマ旬報日本映画監督賞、映画芸術第1位、映画評論第1位、芸術選奨文部大臣賞、毎日映画コンクール日本映画大賞+脚本賞+男優助演賞<嵐寛寿郎>) 今村昌平『映画は狂気の旅である−私の履歴書−』(日本経済新聞社)を読んでいる最…

「文庫のクチコミランキング」

セブンアンドワイが文庫のクチコミランキングという企画を展開している。 「知らず知らずのうちに何度も読み返してしまう。」とか「あまり有名ではないけれど、この本は隠れた名作。」 こんな感じのうたい文句で、お気に入りの一冊を投票してする、というも…

新藤兼人『愛妻記』(岩波書店)

昨日、図書館にて借りる。題名が表しているように女優・乙羽信子のことが話の中心。彼女へのレクイエムだ。まだ、中途。これからじっくり読みたい。 乙羽が京都妙心寺に葬られているとは知らなかった。秋風が吹いた参ってみよう。

無料電子雑誌を読む

広告からしてお洒落です。電子雑誌の特色を生かしてか、写真が紙の雑誌より緻密な感じ。 主として、30代以上の男性をターゲットにした雑誌かと見受ける。 無料で読めるとのこと。でも、侮ってはいけない。それは記事の充実度である。 目次を見るとサッカー…

小説のダウンロード

本を読むことは、何にも代え難い楽しみの一つである。小説世界の広がりは、下手な映画やTVドラマより、たくさん「生きること」の養分を与えてくれる。 加えて、ラジオドラマや詩や小説の朗読を聴くのも好きである。以前、「文春カセットライブラリー・鬼平…