『おとうと』'60 市川崑/監督 幸田文/原作 水木洋子/脚本
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/09/28
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撮影は、宮川一夫。やはり画面が印象的。冒頭、雨の中を歩く姉と弟のシーンは秀逸。
物語の進行とは関係なく、カメラの動きを追って、もう一度この作品を観たくなる。(『羅生門』でも同じ感想を抱いた。)
原作を拾い読み程度であるが、以前読んでいたし、市川作品をリメイクしたTVドラマ(姉役・斉藤由貴、弟役・木村拓哉)も観ていたので、大筋は分かっていた。
↓TV版です。
兄弟愛を描いた作品。ただ、演技的には、主演の二人よりも両親(森雅之&田中絹代)の演技が、当然といえば当然ですが、数段上だなあ(苦笑)
本年公開され好評の山田洋次監督の同名作品は、本作をオマージュしているとのこと。
山田作品は、市川作品の[しっかりものの「姉」と情けないけど憎めない「弟」]というモチーフを受け継いでいる。
ボクの川口浩に対する印象は、TVの特番で探検隊の隊長の感が強い。
映画では、以前、小津作品『浮草』に出演していたのを思い出すばかり。
やはり「隊長」としてアマゾンの奥地に行って……(苦笑)
江波杏子が、若い看護婦役で出演。後年の仁侠映画とは異なり、キレイな「おねえさん」。
スケートの安藤美姫さんをもっと美人にした感じでした。
昨年、TVで放映された『不毛地帯』にも出てたけど、半世紀前の姿には見惚れてしまいました(苦笑)