『HINOKIO ヒノキオ』'05 秋山貴彦/監督&原案 米村正二、秋山貴彦、末谷真澄/脚本

HINOKIO INTER GALACTICA LOVE~ロボット越しのラブストーリー~ [DVD]


多部未華子堀北真希が共演した作品。もし、昨年辺りだったら、さぞかし話題になっただろう。
他の出演者は、本郷奏多中村雅俊牧瀬里穂原田美枝子 など。


最初に告白してしまうと、多部未華子が出演してなかったら、決して最後まで鑑賞できなかった。
ただ、ネット上でこの作品の感想を探すと、結構、好評。
だから、あくまで、ボクの感性には合わなかった上での感想と解釈してください(笑)

<解説>
心を閉ざし、遠隔操作ロボットでしか外界との接触を図れない少年が、やがてロボットの助けにより成長していく姿を描いた青春ドラマ。監督は、「FINAL FANTASY」などのVFXアートディレクターを経て、本作で監督デビューを果たした秋山貴彦。秋山監督自身による原案を基に、「つきことしらたま〜ときめきダンシング〜」の米村正二と秋山監督、「モスラ3 キングギドラ来襲」の末谷真澄が共同で脚色。撮影を「いつかA列車に乗って」の岡雅一が担当している。
HINOKIO ヒノキオ(2004) - goo 映画


VFXやCGを駆使していて、映像はなかなか手が込んでいる。
その反面、人物の描き方や物語細部にこだわりを感じさせないのが残念。
子供向けのファンタジー作品としたら、まあまあの出来となるのだろうか?


でも、大人の鑑賞には、堪えられない点が多々見られる。
それゆえ、いろいろとツッコミどころ満載の作品かと(苦笑)


一つ挙げておくと、最初は主人公・サトルから男の子と思われていたジュンは実は「女の子」。
それを告白するシーンで「性同一性障害」を思わせるような台詞があったが、その後の展開には関係なし。
敢えて探すとしたら、ジュンがサトルを想うことによって、「女の子」になったのか?
ラストで、ジュンがセーラー服にロングヘアーで出てきたところが、その結末というところだろうか。
未華子ちゃんのセーラー服姿はチャーミングであった。その点は、高ポイントではあるのだが……。


もしそうだとしたら、あまりにも安直だよなあ(苦笑) まさに「子供だまし」になってしまう。
(セーラー服にこだわるなら「オジサンだまし」?)


結局、多部未華子の初々しい容姿と堂々とした演技に救われたような作品、だなあ。
未華子ちゃんに、「オンブにダッコ」の作品と言ったら、言い過ぎかなあ。←個人的な感想ですが……(苦笑)