2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

小津安二郎『東京暮色』(1957年)

小津作品には珍しい一作。「不倫」を核に、家族の崩壊を描いたもの。テーマがテーマだけに画面も暗く、いわゆる小津作品とは一線を画するものだ。よって、「東京物語」とは異なり評価が分かれる作品だ。このような映画を撮らせた原因に、成瀬の『浮雲』に感…

過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクト

自民党のホームページ「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクト」(以下、「プロジェクト」と略)に次のような記述が見られます。 家庭科教科書で家族や結婚を 否定的に教える (例) 家庭崩壊のすすめ 「例えば祖母は孫を家族と考えていて…

宇治女児殺害初公判

元塾講師起訴事実認める 学習塾女児殺害初公判 京都府宇治市の学習塾で昨年12月、小学6年の堀本紗也乃さん(12)が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元塾アルバイト講師萩野裕被告(23)は20日、京都地裁(氷室真裁判長)の初公判…

「砂の女」と現代の美術

最近、安部公房「砂の女」を20数年ぶりに再読。若い頃はどうもぴんとこなかった作品だが、この年になると何故かぴたりとこちらの波長にはまった。「砂」が現代人にとって何を意味するのかは、読者それぞれが感じ取るものだろう。朝日新聞の夕刊に紹介文があ…

手打ちそば 有喜蕎心庵

先日、四条へ買い物に行った帰りに立ち寄る。かねてから気になっていたそば屋だ。以前TVで紹介されていた。そば打ち塾の塾生による店だ。メニューは、いたってシンプル。ざる、天ざる、かもなんばんetc.応対も素朴ではあるが暖かみのあるもので、好感が持て…