2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「電報」の思い出

電報というと、近頃は、祝電や弔電といったものでしかお目にかかることがない。 ネットはもちろん、電話だって、完備していなかった時代、電報は急な連絡をとる唯一の手段であった。 明治・大正期の小説を読むと、「電報」=「不幸な知らせ」というイメージ…

『田中希代子―夜明けのピアニスト―』(ショパン¥1575)荻谷由喜子

田中希代子、正直に告白すると、初めて耳にしたピアニストでした。 彼女の師匠・安川加壽子は知っていたし、彼女の弟子・田部京子のアルバムは所有しているし、彼女が好きだったピアニストのクララ・ハスキルはボクも昔から好きで、何枚もアルバムを所有して…

仕事の合間にクイズを作ってみました

「メーカー☆メーカー」のゲームは、ブログパーツとしてブログに貼ることができます! という言葉にのせられて、ついつい仕事の合間に、ロックの歴史に関するクイズを作ってしまいました。 こちらでチャレンジできます。 「仕事の合間?」「よく、そんな時間…

『心の旅路』'42 マーヴィン・ルロイ/監督 ジェームズ・ヒューストン/原作 ローディン・ウェスト、ゲオルク・フレーシェル&アーサー・ウィンペリス/脚本

tougyouさん、推薦の作品。こちらもご覧ください。 『哀愁』を撮ったマービィン・ルロイのもう一つの代表作を鑑賞した。 名作の誉れが高いだけあって、設定に現代では考えられない古めかしさはあるものの、2時間以上を一気に見せてしまう作品に仕上がってい…

携帯電話の進化

最近、映画やTVドラマを観ていると感じるのだが、携帯を使っているか否か、もしくは、携帯の型がどのような大きさやデザインになっているかで、いつごろの作品なのか、ある程度見当がつく。 先日観た緒形拳・追悼ドラマ『ディア・フレンド』は、'99年11月…

面白いCM

またまた面白いCM動画を見つけた。 「メンディングテープ」のCMだ。このテープは、以前から仕事で利用しているので、このCMをきっかけに使うわけではない。 でも、このCM、ちょいとオヤジギャグの傾向はあるものの。 実は、昔から「スコッチのテープ…

肝機能と健康

緒形拳の直接の死因は、肝臓の破裂によるものだ。 しかし、それ以前に「肝硬変」→「肝臓ガン」と進行していた事実がある。 「肝心」「肝要」「肝胆」「肝煎り」と思いつくままに、「肝」の字を用いる言葉をあげつらうと、肝臓が人の生きる機能として重要であ…

『帽子』'08 池端俊策/脚本

TV

先日、緒形拳の追悼番組としてNHKで放映されたもの。録画して鑑賞。 NHK広島開局80年ドラマ。 脚本の池端俊策氏は、馬場当とともに映画版『復讐するは我にあり』の脚本を手がけている。 言うまでもないことだが、緒形拳の役者としての偉大さに触れることので…

印鑑探し

ログを訪問していただいてる方は、何人かがご存知ですけど、ボクはちょっと珍しい苗字なので、印鑑を購入するときは、いつも他の苗字の方より時間と費用がかかった(苦笑) 先日もシャチハタ型の印鑑が必要になったとき、注文してから手元に来るまで時間がかか…

読書時間

読書をする際、自分の趣味や好奇心で読むときにはいいのだが、仕事の関係で読んでおかなければならない書籍があり、時間に追われているときは、速読法を身につけていれば、と思ってしまう。 法律や政治や経済や世界情勢に関するテーマの本の重要性は十分に承…

『洲崎パラダイス 赤信号』'56 川島雄三/監督 芝木好子/原作 井手俊郎&寺田信義/脚本

昨夜、川島雄三の番組をYouTubeで観た。非常に興味深い監督だ。 本日、午前中に我慢できなくなり本作を鑑賞(笑) 主演は、新珠三千代と三橋達也。二人は、だらしない女と情けない男のカップルだ。 <あらすじ> 両親に結婚を反対されたため、連れ立って栃木か…

時間が、ホシーーイ!

世間は、連休中。連れ合いと娘は、応援しているバンドのライブに行くため昼から出かけている。 ボクは、居残って「お仕事」。 本日は、添削とプリント作り。さらに、明日の準備の予習。 ということで、「全日本ご不満放出選手権 booing.jp」という日本労働組…

予告『初恋の想い出』'05 フォ・ジェンチイ/監督

『山の郵便配達』のフォ・ジェンチイ監督の作品。 主演は、ヴィッキー・チャオとルー・イー。 '80年代の中国を舞台にした恋愛映画。監督によれば「古き良き純愛をテーマ」としたそうだ。 予告編を見ただけなので、全編の感想は言えないが、画面の持つ吸引力…

ジョンの誕生日には、ジョンの曲で

10月9日は、ジョン・レノンの誕生日。beatleさんがご紹介しているように68回目だ。 本日は、朝っぱらから小津の『麦秋』を鑑賞してしまったが、ジョンの誕生日となればジョンの曲か映像で日を過ごさなければ(笑) ということで、午前10時過ぎからビートルズ〜…

緒形拳と屋久島

TV

昨年12月、『素敵な宇宙船地球号』で2回に渡り放映された緒形拳の「屋久島の旅」を再鑑賞。 樹齢1800年を数える屋久島杉を愛しむような眼差しで見つめる姿が、今では、印象的だ。 既に死を予感しての旅なのかどうかは、分からない。 ただ、屋久島の杉に悠久…

名優の死

今朝配信されたニュースを見て、一瞬我が目を疑う。 「緒形拳さん、死去」 何度も見直す。やはり確定した事実のようだ。 映画やTVで長年慣れ親しみ、好きな役者の一人だった。 70歳を過ぎ、老境の渋い演技でこれからも楽しませてくれると思っていたのだが……

おせち料理の予約、始まる。

今更ながらだが、時間の経つのは早いもの。ついこの間、祇園祭の「鉾」や「山」を団扇片手に見ていたかと思ったら、もう正月用のおせち料理の予約が始まった。 近所のショッピングセンターには、色とりどりのおせちの入った重箱の写真が並んでいる。 ネット…

『新しいもの古いもの』(講談社文庫)池波正太郎

[rakuten:book:12105575:image] 久しぶりに池波正太郎の未読のエッセイ集を読む。既に物故されて早いもので15年をとうにすぎている。 20代からのファンとしては、新作が読めないことは淋しい限りではある。 しかし、池波正太郎の書き残した膨大な小説・…