大晦に哲学の道へ

今年最後の散策は、風邪が治りかけなので人混みを避け、疎水沿い銀閣寺道まで歩く。
途中、旧駒井卓邸を通過。いつも通るところだし、学生時代はこの近所に住んでいた。
けど、tougyouさんからこの邸が黒澤の『我が青春に悔いなし』のロケに使われたと聞き、訪問しようと決めながらも、実行できず。これは来年の宿題としておこう(笑)

※旧駒井卓邸についてはこちらを参照してください。



哲学の道から、南禅寺に。さすがに、春や秋に比べると人は少ない。おかげでゆったりと疎水沿いを歩く。
時々、山の景色を見る。昔は何とも思わなかったのだが、最近は妙に見とれてしまう。
徒歩で来られる幸福を噛みしめる(笑)


ringoさんが行きたがっていた「叶匠壽庵」の風雅な建物をパチリ。休憩しようかとも思ったが、どうも「抹茶+和菓子」よりも、「熱燗+おでん」のクチなので……(笑)



予想通り、南禅寺も人の数は観光シーズンの比ではない。そのため境内を久々に見学。
寺内には読経の声が響き、何とはなしに年の瀬の慌ただしさをここでも感じる。
それを第3者となって見るのは、なかなか趣があり、個人的には好きである。


寺内にある疎水を撮影。渋い色が景色の中にとけ込んでいる。これも歴史のなせるわざか?
30分ほど寺内を散策して、帰路へつく。


ずっと歩いているせいか、気温は低いけど喉が乾いたし小腹も減った。先ほどの「熱燗+おでん」はあっさり撤回して、行きつけの喫茶店にてビールをチーズ・トーストでいただく。
しっかり歩いた後のビールは、オール・シーズン、う・ま・い!


今回は、先日ringoさんが散策されたコースとは逆のルートを歩きました。
とても寒い日でしたが、約30年前に購入したカウチン・セーターはとても暖かかった。

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付」['55.11.13 ライブ] 

                ブルーノ・ワルター(con.)ウィーン・フィルウィーン国立歌劇場合唱団 


昨日以来、所有している第9のLP,CDを聴いている。
フルベンもカラヤンベームバーンスタインショルティもラトルもいいけれど、今年はワルターのこのライブ盤が個人的には、いい感じだ。


'55年の録音だから、音はよくない。でも、この巨匠とウィーン・フィルは昔から相性がいいと言われており、その評判に違わない演奏である。
フルベンのベルリン盤やバイロイト盤のような緊張感はない。リラックスした中で、オケ,ソリスト,合唱団が一体になってワルターの元に力を合わせているように感じる演奏だ。
ライブ盤のため、演奏後の観衆の反応からもよくわかる。