「ドリームガールズ」'06 ビル・コンドン/監督・脚本

ドリームガールズ


今回は、久々に家族の意見が一致。水曜日のレディースデーにあわせて見に行く。映画館は、9割方女性でした(やっぱり) 連れ合いや娘がいなかったら、「水曜日の映画館はパス」と思うjinkanでした(笑)

1962年デトロイト。エフィー、ローレル、ディーナのコーラストリオは、歌で成功しようと毎夜オーディションなどに出場していた。そんな彼女たちを、カーティスという男が目を付けた。やがて、デトロイトで抜群の人気を誇るスター、ジミー・アーリーのバックコーラスを務めることに。そんな3人はカーティスをプロデューサーに、ドリームガールとしてデビューを飾る。次々にヒット曲を放ち、トップスターの仲間入りを果たすが…。

R&Bの魅力を余すところなく詰め込んだミュージカル映画。『シカゴ』の脚本家、ビル・コンドンが監督し、本年度(06年)の映画賞レースでも各賞を総なめにし、アカデミー賞も最多8部門にノミネートされた。主演には、ビヨンセエディ・マーフィジェイミー・フォックスと、今考えられるこの上ない豪華なキャストが勢ぞろい。共演者からの影響でか、エンターティナー、エディー・マーフィが、「これでもか」というくらい熱い歌と演技を魅せつけており、ほとばしる情熱に身震いがするほど。そして、新ゴッド姉ちゃん、ジェニファー・ハドソンの筆舌に尽くしがたいド迫力!是非、劇場の大スピーカーで堪能して下さい。
ドリームガールズ - goo 映画
ドリームガールズ - goo 映画

1981年、ブロードウェイにて幕を開けた、マイケル・ベネット演出のミュージカル「ドリームガールズ」は、8トニー賞6部門受賞。このショーを映画化したものだ。
ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)

ミュージカルを土台にしているので、映画の場面場面にその影響がみてとれる。が、別にそれが物語の流れを阻害してはいない。出演者のパフォーマンスが、物語を立派なエンターテインメントに仕上げている。


ビヨンセは綺麗でチャーミング。ジェニファー・ハドソンアレサ・フランクリンティナ・ターナーばりのド迫力の歌唱力。エディー・マーフィの熱演。今回はほとんど唄うシーンのなかったジェイミー・フォックスは、演技が素晴らしかった。


でも、単なる娯楽映画に留まっていない。キング牧師の有名な演説を挿入するなど、当時の黒人社会の状況をやんわりと示している。そんな、仕掛けが映画の端々で見られる。なかなか曲者の監督だ。


サントラ盤、DVD付きのやつにしようなあ。でも、いずれ映画本編のDVDでるだろうし、「さあ、どうするどうする」と自分にけしかける(笑)

ドリームガールズ オリジナルサウンドトラック