腰が痛いと、するのは読書


腰が痛いと、外出もままならない。仕方がなくでもないが、読み差しの本をいろいろと読破。



『さらば友よ』(ザ・マサダ関敬六さらば友よ


著者は、昨年没。tougyouさんの紹介されていたのがきっかけで購入。
渥美清との出会いから長い交遊と秘話を紹介。
渥美の結核入院以前と以後のオフの過ごし方に彼のプロ意識を感じる。酒場でも、ほとんどアルコールは口にせず、それでも仲間と楽しんでいたようだ。


読み進むに連れて著者と渥美は、全然タイプの違う役者なんだとわかる。だからこそ半世紀近くも友情を育んでこられたのだろう。


渥美が、「車寅次郎」からの脱皮を試み、断念した際の心の「葛藤」の一端は、脚本家・早坂暁氏の証言により伺えた。ただ、親友に対して、そんな「葛藤」は見せなかったようだ。


http://www.asahi.com/culture/stage/engei/TKY200702130200.html
では、谷幹一のインタビューがある。できれば、自叙伝を書いて欲しい。



『病院のカラクリ、医者のホンネ』(アスキーテリー伊藤和田秀樹
病院のカラクリ、医者のホンネ


この本も、読もう読もうと思いつつ、積んであった1冊。良い機会だったので、一気に読破。


現代日本の医者事情や大学病院を頂点とした権力機構の問題点。
うなずける点が多い。患者側は、病院の名前は「健康の保障」には役立たないと明記すべきだ。今までの経験で、少なからず抱いていた病院や医者に対する疑念が、残念ながら当たっていたことがわかる。少々複雑だが、胸のつかえがとれた(笑)


また、「ホームドクターをもつ」ことがいい医療を受けるための基本としている。つまり、カラダを「ひとつの有機体」とみてくれる総合医が各人に必要としている。正直、近所に信頼の置ける開業医がいて「ホッ」とした。