国語力の低下

仕事柄、ここ15,6年の間で、小・中・高生の漢字力・語彙力・読解力を含めた国語力の低下を感じることが、しばしばある。


思い起こすと、小中学校時代、意味のないと思ったり或は興味の持てない学習の二大巨頭は、「漢字」と「国文法」だった。それが、今では書棚に漢籍が並んでいるのだから、分からないものだ。


押し付けの反復練習を100%否定はしないが、その動機付けが重要だ。ボクの場合、ボク自身をよく理解してくれる先生との出会いだった。
「コイツは頭ごなしに言っても、馬耳東風だ。」と考え、興味深い話から漢字の歴史や中国の古典の話に導いてくれた先生の存在を抜きに、今の自分は考えられない。
結局は、それから本も読み、必然的に漢字も覚え、いわゆる読解力がついたのではなかろうか。


そう思うと、体験学習のような形でもいいから、自分の周囲の物事に目を向け、何か一つでも関心のあるものができたら、と思う。
とどのつまりは、国語力獲得は、教えてもらうものでも、ある定まったマニュアルに従うものでもない。自分自身の自覚によってしかなしえないのではなかろうか。※BloMotion・キャンペーン参加記事