第1話「クジラって知ってる?!」を観て。

捕鯨問題は、単なる動物愛護の視点から切り込まれると、どうも欧米人の傲慢さを感じてしまう。例えば、インド人がホワイトハウス前で「牛は神聖な生き物」と叫んで「牛肉」を食べるなと訴えても、真剣に取り合わないだろう。

捕鯨について話題になるとき、環境問題の視点から保護を訴えるのは理解できるが、その言葉の裏に「鯨を食べる習慣は野蛮」という感じが見え隠れすると、どうも反感を覚えてします。

この番組は、在日のスペイン人イヴァンさん−武道家でもある−が、日本人イラストレーターのユキさんと日本各地の鯨に関わりを持つ地を訪ね歩くものである。

グリーンピースが関わっているので、どんな調子で番組が始まるかと思ったら、意外なことにまず「日本の鯨文化」を理解することから始まる。たんなるネガティブ・キャンペーンではないようだ。


調査捕鯨の存在を知らない若者が多く、クジラに対する若者の関心の低さが伺える。実際、ボクにしても、遠い昔に学校給食でクジラを食べたことはあっても、「鯨文化」もよく知らないし、調査捕鯨の有用性も認識してない。
ただ、知っていることは「鯨」は、昔から日本人が食べてきた食材で、捨てるところがなく、余すことなく利用してきた。と言うことぐらいだ。
この番組は、ちょっと注目です。

※BloMotion・キャンペーン参加記事