家を造るなら…

6月に入り夏日がつづく。元来、暑いのは苦手なのだがクーラーの風はできるだけ避けたい。調子に乗ってクーラーの効いた室内に居続けると、かえって身体が怠くなったり、戸外に出たときその温度差でよけいに暑さを感じてしまう。


若い友人のMくんは、京都市立芸大の彫刻科に学びながら建築家を志し、中退して京都工繊大に入学した変わり種である。(やりたいことがあったら回り道も厭わない人、好きです)
長い休みには、ふいと欧州に飛んで、建築物や風景のスケッチをしてくる。食事も忘れて何時間もスケッチしてるそうである。
そんな彼と話をしていると、住み心地の良い家についていろいろと示唆を受ける。


彼に教えてもらったオーストラリアの建築家・ピーター・サットンは”each home to suit the client's particular needs”(顧客の特性に応じた個々の家)という考え方で、家の設計をしているそうだ。
彼の設計した住宅はSutton Constructions で見ることができる。


なんだなんだこのゆったりとした空間は。住む人の立場に立って設計していることがよくわかる。

どう考えても、広さという面でオーストラリアに敵うわけはないが、広ければ良いというわけではない。いろいろな意味で快適な住環境を考えると、


現在ボクが住んでいるところは、
最寄りの駅(京阪出町柳駅)まで徒歩15分。
繁華街(四条河原町)まで自転車で15分。(京都は狭い町なので、アッ、これボクにとっては誉め言葉です)
最寄りのショッピングセンター(洛北カナート)まで徒歩3分。
散策コースに「哲学の道」「高野川土手や鴨川土手」などなど。
日常生活に便利。周囲は散策するのに飽きない所。1年365日四季折々の変化を見せる所。


文句ない所に思えるが、どうも温暖化の影響か、夏の暑さは閉口だ。西日の当たる部屋だと40℃になることも。ボクにとっては、この暑さ対策を達成する事が「理想の住宅」である。


日本でも、ピーター・サットンのアドバイスを受けた住宅「オージーコートヴィレッジ」が販売されている。
やはり市場が大きいためか、千葉県や埼玉県など首都圏に注目の住宅が多いなあ。

安全性や利便性を考えたコンパクトな街を作ろうとしているようだ。ある程度、計画を立てた街計画なのだろうな。