『ロボコン』'03  古厩智之/監督・脚本

ロボコン [DVD]
過日、深夜に放映されていた。長澤まさみの初主演作。本作により、'03年に第25回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞&第27回日本アカデミー賞新人俳優賞を獲得。
正直、演技は未熟というか、地のまま演じているような印象。でも、人を惹きつける吸引力のようなものを感じる。そのあたりが、受賞理由か? 
とにかく、笑顔が可愛い女優さんです。この笑顔は、一見の価値があるのでは。

<あらすじ・解説>
里美(長澤まさみ)は、「めんどくさい」が口癖の高等専門学生。居残り確実の里美に、担任が提案した引換条件は、第2ロボット部に入ってコンテストに出場すること。メンバーは、エリート軍団の第1ロボット部からはみだした3人。気弱で統率力のない四谷部長(伊藤淳史)、協調性ゼロの天才設計者、相田(小栗旬)、技術はピカイチでもユーレイ部員の竹内(塚本高史)。嫌々参加したはずの里美だが、試合に負けても気にしない部員たちを見て、根っからの負けず嫌いに火がついた!

ロボコンロボットコンテストは、全国に62校ある高等専門学生にとって、華やかな戦いのフィールド。スポ根と言ったって、なにも体力ばかりが主役じゃない! 見た目はちょっぴり地味だけど、頭脳と器用さを使って機械に情熱を燃やす姿は、やっぱり熱いドラマなのだ! そんな青春映画が『ロボコン』。デビュー以来、瑞々しい物語をストレートに語ってきた古厩智之監督が、何かをやり遂げることの素晴らしさを真っ直ぐに謳ってくれる爽やかな作品。

まずは、こんな競技があったの? と驚き、優勝を目指して日夜アイデアを膨らませる学生たちの存在に驚かされる。そんな高専の学生たちを代表し、ロボコンに挑戦する第2ロボット部員を演じるのは、テレビに映画に活躍中の若手俳優たち。それぞれの持ち味を存分に活かした自由で素直な演技がキラキラと輝いて、「これが青春だ!」と素直に笑えるはず。
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ロボットの部品を作るシーンで、旋盤等の機械を使ってました。実家が、京浜工業地帯のど真ん中で町工場をやっていたので、とても懐かしく感じました。大学生の頃、旅行資金をためる目的で旋盤工のバイトをしたことを思い出します。ボクは、簡単な作業だけでしたが、親父の「神業」を見たときは、思わず感心してしまいました。


この映画のお話そのものは、まあありきたりな青春ものです。それより、若い俳優の「今」を味わうための作品のような気がします。
小栗旬は『花男』より、この映画の役の方が適役のような。ハンサムだけどコミュニケーション下手なロボット・オタク。

伊藤淳史は、『電車男』のキャラを予感させる気弱な男。

塚本高史は、「これが、こいつの地?」と思わせるくらい自然に今風の若者を演じてました。

この映画の「プレス・サイト」「高専ロボコン 公式サイト」もある。