Paul McCartney『memory almost full』

Memory Almost Full
待望のポールの新アルバムが届きました。
今月は、BON JOVIの新譜"LOST HIGHWAY"も出たので、本アルバムと交互に聴いております。


改めてポールの音楽性の広さを実感したアルバムだ。バラードありハードありポップありと、なかなか完成度が高い。本当にこの人は才能が枯渇しない人だ。過去にあれだけの曲を遺してきたのに、まだまだ出てきますね。


前作"chaos and creation in the backyard"は、内省的な詞が多く、そのせいか落ち着いた静かな曲が大半を占めていた。いわゆるロックしてる曲がなかった印象が強い。その点が好みの分かれるところかもしれない。(個人的には、お気に入りのアルバムだが)


そう考えると、今回は盛りだくさん。そして、いつものことではあるが、一曲一曲がコンパクトである。最長でも「House Of Wax」の4分59秒。この曲は最近のポールらしい内省的な感じがする。CD時代では、異例なのでは?
Wings時代を彷彿させる曲もあるなあ。あの'70年代を突っ走ってた頃の感じだ。
オープニングの「Dance Tonight」は、「さあさあこれからライブが始まるよ」と景気付けの1曲。
「Ever Present Past」「Only Mama Knows」は、疾走感あり。ライブでロングバージョンを聴きたいものだ。
「You Tell Me」みたいなせつないメロディーのバラードが書けるんだから、まだまだ現役だなあ。
次の「Mr Bellamy」への曲の流れが、うーーん、これぞポールという感じである。
「Gratitude」は、『Abbey Road』当時を思い出させてくれる曲だ。
「House of Wax」のギターソロかっこいいです。Rusty Andersonのギターだと思います。これもライブで聴いてみたい曲です。


全体が、前作以上によく纏まっている。このアルバムを中心にしたライブでもいいですよ、ボクは。


とにかく懐メロ歌手にならないポールは、元気だ。私生活でいろいろ大変だろうが、ワールド・ツアーに出てまたまた若返って欲しい。
そして、Happy Birthday ,Paul! 逝ってしまった人の分も併せて、まだまだ一線で活躍してください。
「And I Love Her」に始まった、ボクのビートルズ&ビートル探検の旅もまだまだ続きそうです(笑)