『青空のゆくえ』'05 長澤雅彦/監督 長澤雅彦・山村裕二・日向朝子/脚本

青空のゆくえ [DVD]

昨年、TVで深夜に放映していたものを録画して、鑑賞。
予備知識もなく観た作品。これが、予想外に良い映画だった!
青春映画の佳作として、十分評価できる仕上がり、と感じた。

青空のゆくえは2005年9月17日公開の日本映画。監督は長澤雅彦。 クラスメイトの突然の転校。初めての別れを経験する15歳たち。そんな仲間たちの揺れ動く心を美しい映像と音楽で綴った青春映画。


将来の映画界に大きく羽ばたく可能性を秘めた、若手映画俳優のフレッシュな演技が見もの。


河原春奈役の多部未華子は、2006年、本作品ならびに『HINOKIO』で第48回ブルーリボン賞新人賞を受賞した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


<あらすじ>は以下の通り。

東京・三軒茶屋の早朝。新聞でいっぱいになった自転車を颯爽と走らせるひとりの少年。彼の名前は、西原中学校3年の高橋正樹(中山卓也)。正樹が人知れず新聞配達をしているのには、理由がある。毎朝同じ家に新聞と一緒に手紙を入れ、2階の部屋へピースサインを送るためだった。そこは正樹の幼なじみの、矢島信二(橋爪遼)の部屋だった。信二はクラスメイトの勝也(三船力也)のせいで、もう2年も学校へ来ていない。自分は信二を助けられなかった。不良の勝也との対決を避けた。正樹の心には、悔いが今でも残っている。


新聞配達を終えると、朝練のために誰よりも早くバスケットコートを目指す。それが正樹のいつもの朝の儀式だった。1学期も残りわずかのある日、ホームルームの最後に正樹は突然、今学期限りでアメリカへ転校することを発表する。「今まで有難うございました。アメリカへ行ってもバスケを続けます。NBAで10年後に活躍する僕の姿を楽しみにしててください! 日本でやり残してることは…ひとつだけかな?」。“やり残したこと"。この意味深な発言にクラス全員が騒ぎだす中、複雑な表情をしている面々がいた。


女子バスケ部キャプテンの速見有美(森田彩華)。正樹の親友でバスケ部副キャプテンの杉浦雄大(佐々木和徳)。学級委員長の高橋亜里沙(黒川芽以)、正樹とは子供の頃からの付き合いのある河原春奈(多部未華子)、帰国子女で無口な市田尚子(西原亜希)、そして、何かと正樹が面倒を見ている鈴木貴子(悠城早矢)。
しかも、海外生活の相談を受けていた尚子と幼なじみの春奈以外は、事前に転校の話を聞かされていなかった。怒る者、戸惑いを隠せない者、正樹と過ごす最後の夏休みを目前にして、彼らの関係が少しずつ変化をみせる。そして正樹はバスケ部最後の練習日に、本当は好きな女の子がいたと皆の前で告白する。この発言は、さらに彼らの間に波紋を呼び起こすのだった。
青空のゆくえ(2005) - goo 映画

何よりも、出演者たちを上手にリラックスさせて演出しているのでは、と思うほど、全体的に女優達は自然な演技をしている。
15歳の青春の揺れ動く心理を過不足なく描くことに成功した、と思う。


中でも、多部未華子はその年のブルーリボン賞新人賞。
そのせいか、昨年以来、多数の映画・TVドラマ・CMに出演している。
現在は、TVドラマ「鹿男あをによし」でその姿を見られる。
段違いの美少女とか美人というわけではないが、存在感ある女優ですね。


それ以外の女優では
黒川芽以は、「ケータイ刑事 銭形泪」でもうこの映画の時には、顔が売れていましたね(多分)。
また、映画『問題のない私たち』('03 森岡利行・監督)では、主演。
花男」の西原亜希、「パパとムスメの7日間」の森田彩華というように主演ではないが、しっかりと活躍している。
悠城早矢は、今夏公開の映画『百万円と苦虫女』(タナダユキ・監督 蒼井優・主演 )に出演。
個人的には、一番注目している。