『帽子』'08 池端俊策/脚本

先日、緒形拳の追悼番組としてNHKで放映されたもの。録画して鑑賞。
NHK広島開局80年ドラマ。
脚本の池端俊策氏は、馬場当とともに映画版『復讐するは我にあり』の脚本を手がけている。


言うまでもないことだが、緒形拳の役者としての偉大さに触れることのできる作品だ。
息子や孫とのつながりが薄れ、人生に「誇り」を亡くした老帽子職人が、初恋の女性に会いに行き、失った「誇り」を取り戻す。しかし、その女性は3ヵ月後に癌で逝ってしまう。

自分という存在が誰かとつながっている。そのことに確信が持てれば、人は「生きる力」を持てる。
そんなことを訴えるドラマであった。


緒形拳玉山鉄二・田中裕子、みな渾身の演技でよかった。
特に、玉山鉄二緒形拳との二人のシーンが多く、忘れられない作品になるのではないだろうか。

広島から上京する新幹線の中で、アルミマイツの弁当箱が出てくる。とても懐かしい気分にさせてくれる(笑)
ボクの小さい頃、我がオヤジが使っていた弁当箱と同じタイプのやつだった。


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