最近、安部公房「砂の女」を20数年ぶりに再読。若い頃はどうもぴんとこなかった作品だが、この年になると何故かぴたりとこちらの波長にはまった。「砂」が現代人にとって何を意味するのかは、読者それぞれが感じ取るものだろう。
朝日新聞の夕刊に紹介文があったので早速行ってみた。元から「砂の女」をモチーフにしたものではないと解説にあったのでわかってはいたが、「うーむ」状態であった。
現代美術に詳しくはないので、批評めいたことを書く資格はない。でも、もっと熱心に観ることのできた現代美術の展示会は過去何度か経験している、とだけ言っておこう。