『関西人の正体』 井上 章一・著 (小学館文庫)
プロ野球開幕から1ヶ月が経過した。まだまだ阪神ファン−猛虎党−は「今年は優勝やで」と元気がいい。
関西ローカルの朝番組、朝日放送「おはよう朝日です」のむちゃくちゃで微笑ましいスポーツ・コーナーも健在。(思いっきり、阪神びいきのコーナー)
東京から移ってきた当初、大阪カラーの濃さにへきへきしたが、慣れるとそれはそれで楽しめる。
しかしながら、東京出身というだけでやたら非難の対象になった経験は1度や2度ではない。
(今は、もうそんなことありませんが)
曰く「気取ってる」、「しゃべりかたが気色悪い」、「言い方がキツイ」、「情がない」etc.
まあ、かなり酒席で言われたものです。別に、東京を代表してる気は無いのに、東京vs大阪の東京代表にされるのには閉口した。
だが、訳のわからん批判−「東京で電車に乗るのに並ぶのは気色悪い」と言われたなあ−には思わず強い口調で反論も。
かくて不毛な東京論or大阪もしくは関西論が展開された。
長年、京都に住んでみて、関西の東京コンプレックスは感じるが、それを冷静的確に論じた書籍に出会ったことはなかった。
本書は、面白おかしく論じたユニークな「関西論」だ。
著者は、京都人の国際日本文化研究センター研究員。
【目次】
第1章 関西弁の真実
第2章 大阪の正体
第3章 京都の正体
第4章 関西全体への大誤解
あとがき
現役or退役関西人の方、一読して感想をお聞かせください。