『天然日より』(幻冬舎)石田ゆり子

著者は、女優でかつ同じく女優・石田ひかりの姉。何となく手に取り読み始めたのだが、なかなかすてきな素敵な感性の持ち主だ。

プライベートな話を肩ひじはらずに自分の言葉で綴っているので、好感がもてる。ペットの話。ドラマの話。自己の内面の話。芸能界の暴露話が全くない。「いいね。いいね。本当にいいね。」という感じだ。

フリマに出店した話で、変装をして本人だとわからないようにしたところで、「石田ひかり」そっくりと何回か言われ、「ちょっぴりショックな、複雑な気持ちの私。」(p.255)と正直に告白してしまうのが、彼女の魅力のように思える。

映画『12人の優しい日本人』がお薦め、という点も気に入った。ボクもこの映画好きです。