「免許がない」'94 明石知幸・監督
tougyouさん、お薦めの映画。Yahoo!動画で今月いっぱい配信されています。おそらく、tougyouさんの推薦がなければ観なかったと思います。
まず観てみようと土曜の晩に鑑賞。これが意外にも(tougyouさん、ゴメンナサイ)面白いコメディ映画でした。ストーリーは、至って簡単。
中年のアクション映画スターが、普通免許取得のために、免許短期取得の合宿へ参加。取得までの四苦八苦が描かれています。
全体の流れは良いのですが、ボディコン−懐かしい響きだ−のおネエちゃん3人組のシーンは、余分だったような気が…。(中途半端な観客サービスのような気がします)
でも、安直なTVドラマスペシャルなる手前で踏みとどまっている。森田芳光の脚本が、大いに貢献しているのだろう。中だるみせずに観ることが出来ました。
上記のシーン以外に「!? 何でこんなシーン、あるの?」と思ったところはありませんでした。
【あらすじ】
映画界の大スター・南条弘には運転免許がないという唯一のコンプレックスがあった。それを共演女優の夕顔ルリ子に知られてしまい、彼は遂に映画の撮影をほったらかしにして「免許を取りにいく」と宣言。
マネージャーやスタッフ達はあわてふためくが、南条の固い決意は揺るがず、撮影は中断する羽目に。単身南条は自動車学校の合宿生活に入るが、そこは40歳を過ぎた中年の悲しみ、少しも思うようにいかず、おまけにセクシーな教官・宇貝京子やキョクタンな教官・暴田、カタブツな教官・照屋らひとくせもふたくせもある難敵が勢揃いしていた。だが何とか南条に免許を取らせて撮影を再開させようとするスタッフ達の涙ぐましい努力もあり、遂に南条は免許を取得。撮影も無事進められるのだった。
「南条」が坂道発進や車庫入れで手こずるシーンは、同様の経験者も多いのでは? ボクも車庫入れは苦労しました。ただ、ポールを見ながらハンドルを切る操作は、実践では役に立たないと聞いていたので、教官の指示を無視して、ハンドル切るタイミングを覚えようとしたので、南条ほどではありませんでしたが罵倒されましたね。数回補習する羽目になったけど、実際に車庫入れするとき苦労したことはありません。そう考えると、無駄な投資ではなかったような…(でも、今考えても「むかつく教官」はいたなあ)
卒検に合格し、試験所で合格を確認するときの「小さなガッツポーズ」。これはよくわかる(笑)
主演の舘ひろしは、まあまあ。共演したマネージャー役の江守徹が、演技がオーバー過ぎるのも映画にあわせてのことでしょう、と解釈しておきます。(舞台のイメージ壊れるから、作品は選んで出て欲しいのですが…)
教官役の墨田ユキ・片岡鶴太郎・西岡徳馬は、それぞれがなかなかの好演。とくに、西岡の教官はぴたりはまっている。「いたなあ、こんな堅物教官」という印象。前二者は、やや劇画タッチの演技。このタイプの映画なら、というカッコつきで合格。
とにかく、理屈をいわなければ面白い映画でした。tougyouさん、ご紹介ありがとうございました。
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