「ある日どこかで」' ジューノ・シュウォーク /監督   リチャード・マシスン/原作

ある日どこかで
なんやかやで、またまた更新が滞ってしまいました。今回は、tougyouさんのお薦め映画で、先日beatleさんも鑑賞したものです。
タイムスリップものは、好きなので期待して観る。いわゆる、タイム・マシーン的な物はなし。タイム・トラベルの方法は、ある意味情念的とでもいうもの。


主演は「スーパーマン」でお馴染みのクリストファ・リーブ(2004.10.10没)。「スーパーマン」の彼より、こちらの方が個人的には好みである。ついでに「日の名残り」のいかにもアメリカ人然とした演技も良かった。それにも増して、この映画を成功に導いているのは、ジェーン・シーモアの美しさだろう。ホテルの資料室に飾られていたポートレートが映し出されるシーンは、まいった。ここで、「男の観衆の大半は彼女に恋するのでは?」と思わせる映し方である。



<あらすじ>
1972年。劇作家を志すミルフォード大学の学生リチャード(クリストファー・リーブ)の処女作が初演され大成功をおさめた
後のパーティで、彼は見知らぬ老婦人から声をかけられた。彼女はリチャードに美しい金時計を渡し「私のところへ戻って
来て」と告げるとその場を去り、大学から近いグランド・ホテルに帰って行った。それから8年の歳月が流れ、劇作家とし
て名を成したリチャードはスランプに陥っており、気ばらしにあてのない旅に出た。いつの間にか懐しいミルフォードに来て
いた彼は、グランド・ホテルに宿をとった。アーサー(ビル・アーウィン)という年老いたボーイの案内で部屋に落ちついた
彼はホテルの史料展示室を見物し、そこで1枚の美しい女性のポートレートに目を奪われる。アーサーからその女性がエリ
ーズ・マッケナ(ジェーン・シーモア)という当時の人気女優であることを聞き出したリチャードは、町の図書館で彼女につ
いての記録を見つけ、彼女が8年前の老婦人であることを確認する。エリーズの秘書ローラ(テレサ・ライト)を訪れたリチ
ャードは、ローラから金時計がエリーズの宝物であったこと、8年前に彼女が亡くなったことなどを聞く。ローラの保存する
遺品の中から「タイム・トラベル」という時間次元を超越する超心理学の本を見つけたリチャードは、その本の著者を訪ね、
タイム・トラベルの可能性を聞き出した。ホテルの部屋で、いっさいの状況を今世紀初頭に変えたリチャードは服装も当時
のものを着こみ、1912年に入りこもうと自分に暗示をかけた。数度の試みの末、やっとタイム・トラベルに成功した彼は、
1912年の過去で目を覚ます。そして、ロビーで幼いアーサーを見かけ、ホテルに滞在している筈の劇団を訪ね、エリーズ
を探した。やがて湖畔でエリーズと出会ったリチャードは、彼女の美しさに目を奪われるが、彼女の方もリチャードの出現
に何故か驚きの表情を見せるのだった。しかし、2人が接近しようとした時、エリーズのマネージャーのロビンソン(クリス
トファー・プラマー)が現われ、無理矢理エリーズを連れ去る。同じ午後、エリーズを散歩に誘うことに成功したリチャード
は、打ちとけて会話するのだった。そして初めてのキス。出会った瞬間からリチャードが自分にとって大切な男性であると
直感したというエリーズは、後の再会を約束して舞台へと戻っていった。2人の接近に不安を感じたロビンソンは、舞台を
観にきていたリチャードを呼びだし、軟禁する。彼が自由の身になったのは公演を終え劇団がホテルを去った後だったが、
うなだれる彼の前に、劇団と別れホテルに残っていたエリーズが現われる。2人は固く抱き合い永遠の愛を誓った。
しかし、結婚の約束をかわした直後、彼が背広にあったコインを取り出した時、全てが終りを告げた。コインに刻まれた
1972年という文字を見た瞬間、リチャードは残酷にも現在に引き戻された。過去に戻ろうと必死になるリチャード。何日か
たち、アーサーが部屋をこじあけると、衰弱しきったリチャードの姿があった。しかし、瀕死の彼の顔にはかすかな笑みが
浮かび、あたかも再びエリーズと結ばれるかのようだった。
                            goo映画より

古いポートレートや絵画の女性に胸ときめかせる経験は、男なら一度くらいはあるものだろう。(女性の場合はわかりません)
ボクも、中学生の時、フラゴナールの「読書する少女」に見とれたものである。


感想は、一言、男のファンタジーですな。楽しめました。


映画の舞台になったグランドホテルhttp://www.grandhotel.com/index.html には宿泊してみたいものだ。こんなところで、一日中ぼんやりしたり、読書したり、散歩したいものだ。