ringoさんの「帯の文字列」についての考
ネットと自宅にある資料だけで調べたものですので、過大な期待はしないでください、とまず言い訳しときます(笑)
上の写真の帯に縫い込まれていた文字列は、「聯珠詩格」【元、于濟(うさい)撰。唐宋の詩人−但し、元朝に仕えた者は除く−の七言絶句を集めたもの】が元ネタと推察されます。
出典と思われる「聯珠詩格」は、以下の通りです。題名「傷春」作者「何橘潭」で
傷春 何橘潭
荷 葉 初 浮 氷 上 銭 荷葉 初て浮く 氷上の銭
柳 花 飄 尽 岸 頭 綿 柳花 飄い尽す 岸頭の綿
不 知 春 色 帰 何 処 知らず 春色 何の処に帰る
欲 向 青 山 問 杜 鵑 青山に向かって杜鵑に問と欲す
(増注)杜鵑一名を雋周甌越間怨鳥と言う凡皆北に向う江左に子規と言う。
この書籍は、日本に伝来され室町時代中頃から江戸時代まで盛んに読まれた、とのこと。
ringoさんの帯に書かれていた文字は
荷 葉 初
浮 日 臥
銭 柳 花
頭 綿 春
色 既 去
1行目「荷葉」とは「蓮の葉」 2行目「日臥」か「曰臥」かは自信ありません。意味もよくわかりません(残念)
大意は、上記の詩から推察すると「初夏になり、春の去ったのを惜しむ」内容かな? 自信ないなあ。
上記の詩と帯に織り込まれた文字内容が異なるので、おそらく江戸時代あたりの学者か文人がアレンジしたものか、帯のデザインの作者が原詩に手を加えたものかもしれません。
すみません。あまり詳しいことはわかりませんでした。tougyouさん、お助けを(笑)