格安DVDで著作権侵害

黒沢作品も販売差し止め/格安DVDで著作権侵害 2007/09/14 18:05


「生きる」など黒沢明監督(1998年死去)初期の10作品のDVDを無断販売し、著作権を侵害したとして、東宝角川映画が販売業者コスモ・コーディネート(東京)に販売差し止めなどを求めた訴訟の判決で東京地裁は14日、差し止めと在庫の廃棄を命じた。


 著作権がいつまで保護されるのかが争点で、市川正巳裁判長は「作品には黒沢監督が著作者であることを示す表示があり、保護期間は、少なくとも著作者の1人である黒沢監督の死後38年。2036年まで著作権は存続する」と判断した。


 コスモ社は「映画は個人ではなく、映画会社などがつくる。『(会社など)団体名義の著作では、保護期間は公表後33年間』との規定が適用され、既に著作権は消滅した」と主張していた。


 対象は、東宝が「姿三四郎」(公開43年)から「生きる」(同52年)まで8作品。角川映画は「羅生門」(同50年)など2作品。東宝の販売価格は1枚4000−6000円程度だが、コスモ社は1000円で売り出した。
四国新聞社

思わず「ドキッ」 コスモ社のDVDは、本日も京都の「JEUGIA 三条本店」にて手に取ってきたばかり。
控訴しなかったら、すぐに回収命令がでるか、店側が自主回収するのかなあ?


消費者の立場から言えば、邦画のDVDは一般に高値だ。(ついでに国内盤CDも)
著作権は保護されて当然だが、企業側だけが儲かるシステムだったら考えものだ。
映画を著作権で保護するのはいいとして、大衆娯楽という側面から捉えたうえで、適正価格についての論議に進んで欲しいものだ。


カサブランカ』や『第3の男』がワンコインで購入できる時代。
「クロサワ」という名義だけで高値をつけるのはどんなものだろう。はたして大衆からの支持が得られるだろうか?


↑がワンコイン。↓にその約8倍払う?