ビートルズで英語の勉強

中高生で、英語を苦手とする子には、英語の歌で聴き取りしてみると、楽しいし勉強にもなるよ、と言っている。
ただ、英詩なら何でもいいというわけではない。


やたらにスラングを多用したり、妙に比喩的な表現ばかりでは、ダメだ。
前者では、場合によっては顰蹙を買ってしまう。外国人が、日本語のスラングを多用してしゃべっているのは、正直よい印象を持てない。まあ、スラング多用の英語だったら、まさにその逆になってしまう。
また、後者は、母語にしている人なら感覚的にわかるのだろうが、外国語として学習していたら、誤訳・誤解の原因だ。


ボクは、ビートルズを聴きなさい、とアドバイスしている。
これは、ボク自身の体験だが、「ヘイ・ジュード」
この曲で、"remember"の用法を理解できた。
それは

Remember to let her into your heart , then you can start to make it better
あの娘を心の中に受け入れることだ、そうすればいい方向に踏み出せる

の一節だ。動詞"remember"は、その後に不定詞が続くか動名詞が続くかで訳し方が変わってくる。
「remember +不定詞」なら「〜を覚えている」。
一方、「remember +動名詞」なら「〜したことを覚えている」。


つまり、前者ではこれから将来起こりうること、もしくは、未来にすべきことを「覚えている」というか「忘れないでおく」という感じ。用法としては、「ヘイ・ジュード」の歌詞のように、命令文で利用することが多い。


対して、後者では過去の出来事を「覚えている」と言う使い方。
ex. I remember visiting China ten years ago.[10年前に、中国に行ったことを覚えている]という感じだ。


"remember"を使うときは、今でもこの一節”Remember to let her into your heart”が頭をよぎる(笑)
他にも、韻の踏み方とか、その他、いろいろと英語の勉強をさせていただいた。
でも、その割に語学的センスに欠けているため、まだまだ大したことないのだが……。


でも、いくらビートルズでも、今一、分けの分からない歌詞もあるから、要注意(苦笑)
例えば、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンド」なんざ、今でも分かったような分からないような……。

名曲は何時聴いても名曲