一人暮らしの思い出

もう30数年前になるが、大学入学とともに一人暮らしを始めた。
もともと一人暮らしにはあこがれていたので、かなりうきうきして家を出た(笑)


‘70年代半ばは、まだ電話を個人で引くにも加入料やら工事費で結構な費用がかかった。
よって、まず学生会館のようなところに入居。
学生マンションなんて洒落たものは‘80年代に入ってからのもので、相部屋や共同の風呂・トイレ・台所なんて当たり前であった。


全国ひとり暮らし.comのサイトを見ると、やはりボクの学生時代とは、昔日の感がある(苦笑)
個室は当然で、

バス、ウォシュレット付きトイレ、キッチン、エアコン、テレビ、ビデオ、IP電話専用機、2ドア式冷蔵庫、引出付ロングベッド、ラック、机、椅子、本棚、インターネット専用回線(光回線対応)、

がついているのは、特筆すべきものでもないみたいだ(驚きです!)


セキュリティ設備についても言える。
ボクの学生時代は、管理人さんはいるものの、門限なしで、24時間出入り自由であった。
今思えば、まだ牧歌的な時代であったような。館内を見知らぬ学生が歩いていることも珍しくなかったしなあ(笑)


大学院時代は、友人のアパートが半ば研究室の学生会館化していて、一般的なアパートなのに入居者は同じ研究室の院生や先輩ばかり。
暇があったら、皆で集まり徹夜の飲み会やレンタルしたビデオで映画を見たりの日々。
(ボクは、いわゆる学生マンションに住んでましたが……)


当時の友人とは現在もつき合いがあり、まあ「生涯の友」なのでしょうね。
そう考えると、個人のプライバシーは大事だけど、学生時代は、ある程度他人と生活面でシェアーする部分があってもいいのではないだろうか?


ただ、現代の風潮を考えたら、セキュリティ設備や管理人常駐の施設を選択するのは、必然かもしれない。
でも、程度次第だけど、隣室の住人の顔も知らなければ口を利いたこともないという関係は、なんとも味気ないなあ、と思ってしまうのだが……。