『あの空をおぼえている』 '08 富樫森/監督 ジャネット・リー・ケアリー/原作 山田耕大/脚本


休みの間に、映画館で鑑賞。
やたらに元気な美少女役・吉田里琴が印象的だし、彼女の兄役・広田亮平も自然な演技がいい。

写真館を営む父・深沢雅仁(竹野内豊)と音楽教室で働く母・慶子(水野美紀)、恥ずかしがり屋で心優しい小学4年生の長男・英治(広田亮平)、元気いっぱいの幼稚園児の長女・絵里奈(吉田里琴)といたずら好きなゴールデン・レトリーバーの金之助。美しい田舎の町で、笑いの絶えない日々を送っていた深沢家に、突然、不幸が降りかかった。2人で買い物に出た英治と絵里奈が交通事故に逢い、英治は命を取り留めたものの、絵里奈は帰らぬ人となってしまった。子供だけで外出させてしまったことに自責の念に駆られる雅仁に、悲しみに暮れる慶子。そして妹を失い心に傷を抱えながらも、健気にふるまう英治。それぞれに重すぎる苦しみを背負わされた家族が、たどる再生の道とは…。7年ぶりとなる竹野内豊主演、悲しみを乗り越えていく家族の愛と絆を描いた、感動のドラマ。
シネマ・カフェ・ネット

主演の竹野内豊は、どうも父親の顔をしていない。子供たちに対する表情は、やさしいお兄さんもしくは、親戚の若い叔父さんのようだ。
申し訳ないですが、竹野内豊に子供を交通事故で亡くした父親役は荷が重いのでは。


それとお笑いの人を出演させるのは、どうも安直さを感じてしまう。
台詞の少ない役ならまだしも、今回の品川祐はねえ……。
この人、器用で頭がいい人だから適当に上手く演じてるけど、 TVドラマならまだしも、映画だとなあ(嘆息)


前作『非・バランス』がなかなか出来た作品だったので、期待した映画ですが、
うーんどうも個人的にはしっくりきませんでした。


でも、最大の失敗は脚本にある、と思う。
無駄な台詞と小学4年生が書くには出来過ぎた手紙や小4に言うには難しすぎる言葉。
どうも不自然だ。


テーマは、家族の崩潰と再生。
映画のクライマックスで、夫婦の言い争いの挙句、身重の妻が家を出る。
でもねえ〜、夫が妻や息子を「避けている」と罵っておいて、肝心の息子を残して家を出るのは「???」だなあ(苦笑)
ある意味、夫婦共に「親失格」。
少なくとも母親は、息子を捨て置いての家出は不自然。


どうも全体に辛口になってしまいましたが、中嶋朋子小日向文世はいい味出してます。
二人とも、上手い役者だなあ、と思いました。


特に、学校に派遣されてるセラピスト役の小日向文世は、素晴らしい。
本年公開の『ザ・マジックアワー』のマネージャー役も、『それでもボクはやってない』の裁判官役も、『非・バランス』のオカマ役も、きっちり演じ分けている。いやあ、名脇役ですね。


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