私のこだわり人物伝 永井荷風

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先月来、NHK教育で火曜日に4回に渡り放映されていた『私のこだわり人物伝 永井荷風』を鑑賞。
今まで以上に、この作家に興味を抱くようになる。


つい1年ほど前までは、
  「永井荷風は、耽美派の作家。代表作は、「アメリカ物語」「フランス物語」」
というレベルの認識でしかなかったが、いやはやなんとも反骨の人である。


この番組の副題に「『お一人さま』の天才」とある。
正直に告白すると、1回目の放映で少々期待はずれの感を抱く。
文芸評論家の坪内祐三氏の紋切り型の語り口に失望したからである。


だが、それは杞憂。2回目以降の半藤一利坂崎重盛・持田叙子各氏の語り口に、永井荷風に対する敬意と愛情が感じられて、とても楽しかった。


特に坂崎重盛氏の回は、面白かった。荷風の町歩きの様子を自らたどりながらの姿に、荷風に対する思慕が表れていた。
ボクも、荷風を気取り京の何気ない路地裏探訪をしたくなった(笑)


番組の内容を伝えるテキストも面白く読んだ。
次回、上京の際には、東京の路地裏を巡りたくなる内容だ(笑)


http://www.nhk.or.jp/shiruraku/200808/tuesday.html