とうとう、クラシックの音楽会も…

道


面白いというか、どうも閉口する記事を見つけた(苦笑)

クラシックの演奏会で最近、観客同士のトラブルが相次ぎ、主催者らを悩ませている。人気マンガ「のだめカンタービレ」などの影響で、新規客が増えたのが一因のようだが、かつては問題にならなかったようなささいなことで、いらだちを暴発させる客が目立つという。音楽業界も対策に乗り出した。

<中略>

演奏会の主催者によるとこうしたトラブルが目立ってきたのは半年ほど前から。きっかけになるのは演奏会のチラシの束やパンフレットをめくる音、せきばらいや呼吸音、体臭などなど。休憩時間に「迷惑だから退場させろ」と主催者に詰め寄ったり、終演後に口論を始めたりする人が増えたという。激高している客は、落ち着かせるためまず別室へ、との原則は、今や多くの主催者にとって常識になった。

http://www.asahi.com/culture/music/TKY200703160235.html

思わず、「へー!?」である。ロックのライブと異なり、クラシックの演奏会は静かに聴くものだから、雑音に敏感になるのはわかる。それほどひどいのかなあ?


要は、観客のマナーというか、大人としての常識の問題ですね。どんなときに黙っていて、どんなときに話して良いのか、その判断基準が曖昧になってきているのかなあ?


ただ、それを「最近の教育は…」あるいは「最近の10代、20代は、…」あるいは「『のだめ』のような下らないドラマの影響で…」と単純に片づけられるとは思えない。
上記のこと、確かに一因ではあると思うが、じゃあ30代、40代から50代以上の人は、常にマナーを守っているのか? と尋ねたい。


とんでもない! ボクは実体験で、以下のようなことがあった。
京都市は月1回の割で、「京都アスニー」という公共施設を利用して名画の上映会http://web.kyoto-inet.or.jp/org/asny1/cinema.htmlを開催している。嬉しいことに、無料だ。
この企画自体は、大賛成。ボクも『道』『終着駅』『ティファニーで朝食を』を観た。
でも、もう絶対に行かないだろう。とにかくうるさいのだ。面白いシーンで笑い声がでたり、良い場面に思わず拍手、こんなのなら何とも思わない。


会場には、見るからに映画好きの熟年世代の方々がいる。周囲をみまわすと、何とボクは若い方だ。さあ、上映。ところが、…。
映画が始まってもべらべらしゃべるバアサン・映画途中で解説始めるジイサン・やたら座高を高くするオッサン などなど。
これをよくいうなら、茶の間でTVを観ている感覚か。でも、やめて欲しいよ、ホンマ(`ε´) 落ち着いて、映画を観られない! 身銭を切って映画観るときは、そんな経験したことないんだよなあ。


無料だから観衆のレベルが…、というのは一方的すぎる、と思うが…。でも、あのマナーの悪さは救いがたい。それでも、観たい映画があったときはガマンしてたが、もうだめ。とても映画を観る環境ではない。こんな経験すると、「近頃の若い者は、…」ではなく「近頃の年寄りは、…」となってしまう。


クラシックの演奏会の方は、一時的なブームできているだけの観客がいるだろうから、そのうちおさまるだろう。が、無料のほうは、無理かなあ? 無理だろうなあ(嘆息) 京都には、名画座らしい名画座がないので、企画自体は良いのだが…、残念だ。


『道』を大きめのスクリーンで観られたのには、感激〜したんだけどなあ。
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