小説のダウンロード

本を読むことは、何にも代え難い楽しみの一つである。小説世界の広がりは、下手な映画やTVドラマより、たくさん「生きること」の養分を与えてくれる。


加えて、ラジオドラマや詩や小説の朗読を聴くのも好きである。以前、「文春カセットライブラリー・鬼平犯科帳」(文藝春秋 刊)は、今では絶版になっているが、発売当時購入してよく聴いたものだ。
古今亭志ん朝の絶妙の語り口が、「鬼平」の新たな魅力となってボクには迫ってきた。
映像では、意と反する俳優が出てたりすると、失望することが多い。が、声だけ−それも、名人芸の語り−なので想像力をふくらませることができるし、自分で読むのとはひと味違った作品の楽しみ方ができる。これもまた、一つの読書−もしくは聴書?−なのではないだろうか。


最近になり「朗読CDシリーズ」として「鬼平」も再発されている。他には、夏目漱石の「三四郎」(朗読/橋爪功)「門」(朗読/久米明)「こころ」(朗読/加藤剛)の三部作も発売されて、聴くことができる。
演技力のある役者や落語家によって、名作が聴けるのはうれしいものだ。だが、正直いって、価格面で問題が…。そう気軽に購入できないのだ。
でも、音の配達便というサイトでは、新潮CDシリーズから夏目漱石「坊ちゃん」(朗読/風間杜夫)や宮沢賢治銀河鉄道の夜」(朗読/岸田今日子)と言った作品をダウンロードして聴くことが可能だ。コストも「朗読CDシリーズ」ほどではない。




新潮社ならば、池波正太郎剣客商売」シリーズを名優の朗読−TVで主演したあの人はパスです<苦笑>−で聴いてみたい。是非、サイト運営者の方にはご検討を。


も一つ無理を承知で言えば、文藝春秋講談社の作品も同様にダウンロードできるようになればなあ、と願ってしまう(笑)※BloMotion・キャンペーン参加記事