ベートーヴェン:交響曲第8番ヘ長調Op.93

数週間前のNHK教育N響アワー」で、ベートーヴェン交響曲第8番とその当時のベートーヴェンの「恋」について話題にしていた。
ゲストは、ベートヴェン研究家の青木やよひさん。


8番の交響曲は、彼の「不滅の恋人」とも関連する曲で、非常に興味深い。


番組では、サンティの指揮。とても明るい感じで、この曲の楽しい側面をよく表現していた、と思う。

交響曲第8番ヘ長調Op.93はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの作曲した8番目の交響曲
1814年2月27日、交響曲第7番などとともに初演。ベートーヴェンはこの第8番を結構気に入っていたのだが、聴衆からはあまりよい反応が得られず、現代でも相対的に人気は今ひとつである。ベートーヴェン交響曲の中では、1番や2番と同様に、小規模である。後期になって古典回帰を志向した作品として、その点で弦楽四重奏曲第16番と一致する。しかし、それらは古典的な形式を借りているだけで、内容は明らかにロマン的、独創的である。


なお、ベートーヴェンの9曲の交響曲のうち、この曲だけがだれにも献呈されていない。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

ボクも、高校時代から、後期の作品としてはちょいと毛色が違うように感じていた交響曲だ。


だけど、人生の奥深さも、人情の機微の細やかさもわからぬ高校生は、ベートーヴェン交響曲なら「英雄」「運命」「田園」「7番」「第9」と思っていたので、この曲はある意味「新鮮」だった。


今回の番組で、ベートーヴェンの違う側面を見るような思いがした。
今度、青木やよひさんの著作を読んでみることにする。
単に曲を楽しむことも悪くない。
でも、曲が成立した背景を知ることで新たな楽しみ方ができるのなら、より豊かな時間が過ごせるのでは。


明るい感じの曲調で、初めて聴いたレコードは、アンドレ・クリュイタンス(con.)&ベルリン・フィルセラフィム盤。
廉価盤で、高校生には入手しやすい価格であった。
ベートーヴェン後期のイメージとは違うけど、なんとも楽しい気分にさせてくれる曲調だ。


5CDで\3000をきる価格
上記の価格を見ると、ウレシイが、その反面、このレコードを持っている身としては、悲しいような……。
ウーーム、少々、複雑(笑)