京都に住み、働く

久々の東京行きを前にして、徒然なるままに考える。
さすがにここ10年はあまり言われなくなった言葉。
「いつ、東京に戻ってくるの?」
返事するのも面倒なので、そっちが、京都に転職したら、と言ったりするが……。
なかなか取り合ってくれない(当然かな)。


また、「何で、ずっと京都にいるの?」とも訊かれる。
まあ京都にいても、いろいろと不満はなくもない。
バスや地下鉄の最終が早過ぎるとか、ゴミの出し方がややっこしいとか、
コンサートが東京ほど多くないとか、映画の公開が東京より遅いとか、等々。


でもそれ以上に、この街の魅力に惹きつけられているんだろうな。
四季折々の変化や、カフェではない喫茶店やちっともオシャレじゃない居酒屋。
頑固に変わらないで、'70年代の香りをプンプン匂わせている店が、住んでいるとよく出会うのだ。
その心地よい空間に身を置く幸せを覚えたら、それこそ「金では買えないものもある」と思ってしまうのだ。


かえって酒席や電話で東京の友人には、冗談ではあるが、
次のように言っておおさかに転職 関西大阪したら、旨い粉ものとお笑い芸人に出会える。
転職 神戸したら、横浜とは趣の違う港風情と中華街と山並みを味わうことが出来る。


それに、関西ローカルのTVでは深夜放送で、時たま、驚くようなものをやる。
最近だったら、この正月に相米慎二監督特集とかKBS京都では夕方の時間帯に「木枯し紋次郎」とか「隠密剣士」というような古いのを放映。


いろいろな意味で、東京方面から見るとサプライズに満ちあふているのが関西なのだ。
はまると一生抜けられなくなりますが、とは元・東京人の呟きであります(笑)