上京之記−2日目−

朝、8時半頃、目が覚める。コーヒーとビスケットで軽く朝食。
本日は、各人思いのままに東京の街を行動。それぞれ、行き先をネットでチェック。


出かける前に、今夜のカレー大会の買い出しに。
肉・野菜等々購入。カレーだけではつまらないので、サラダの材料も。
米の買い置きが少なかったので、米も買う。
いろいろ検討した結果、カレーとの兼ね合いで、タイ米を。


基地に戻り、カレーの準備。
リクエストにより、思いっきり辛いのとノーマルに辛いのとで2種類作る。
出来たカレーを晩まで寝かせておけば、良い仕上がりになるだろう。
今回も作り方の基本は、「ガッテン流」です(笑)


11時過ぎに、基地を3人共に出るも、そこからは別行動。
コンピューターに詳しいKくんは、秋葉原の電気街のコアな店巡り。
そして、夕刻から「ヤクルトvs巨人」の開幕戦を観るそうだ。
建築科の学生・Mくんは昼食を蕎麦の名店で食べたいとのリクエスト。
神田連雀町池之端の「藪」が歩いて行くには便利と推薦。
昼食後、六本木や原宿で見たい建築物があるとのことだ。


ボクは、歩いて上野まで移動。
東京に来たときの慣例として、蕎麦屋のカツ丼を食べる。←これ、ボクにとってのソウルフードの一つ(笑)
上野の何気ない蕎麦屋で食べる。
うんうん、この味なんだよな、と納得。←食べるのに夢中で、写真を撮るのも忘れる。



そして、上野公園の桜を楽しむ。←それにしても人が多い。
もっと桜を見たかったが、人の多さに疲れてしまう。←これでも、東京生まれの東京育ちなのだが……(苦笑)
よって、早々に東京国立博物館へ。


ほぼ6年ぶりの東京国立博物館
いつもながら、正面向って右側の東洋館に先ず足が進む。ほとんどいつもここで時間を過ごしてる。


この館の仏教美術の収蔵品は、やはり日本一である。
ガンダーラの仏像も良いし、中国の南北朝期から唐にかけての仏像も良い。
中国の石窟寺院からの仏像の入手経路は、どのようなものだったのかはともかく、
戦乱やあの文革で破壊されなかったことを喜びたい。


いろいろ言う人はいるだろうが、バーミヤンの大仏の悲惨な末路を考えると、
破壊されて、永遠に地上から姿を消すくらいなら、
売られて外国で安全に保存される方がいい、と考えてしまう。←権力者には、野蛮人が混じってますから(苦笑)



東洋館を出て、隣接のカフェにてコーヒー。しばし、読書。永井荷風『濹東綺譚』を読む。
俄雨が降っている最中、永井荷風の東京に浸る。隣のテーブルの和服のご婦人の歯切れのいい東京弁が心地よい。
そして、雨が上がり庭園に移動。


博物館敷地内にある庭園が見学できる時期だったので、
散策をする。
江戸時代に建造された茶室をここに移したものが、点在している。
茶道をしたことはないが、茶室を眺めて心が安まるような気がするのは、日本人の証か?


博物館を出て、混雑する上野公園を避けて、旧寛永寺本坊表門から両大師橋を渡る。
さあ、浅草方面にでも行くかと思ったのだが、上野公園近くに古書店があるのを思い出し、そちらに向かって歩き出す。


古書店で数冊(映画関連本)購入。今更ながら、古書店の前を素通り出来ないことを再確認(苦笑)
本を抱えて基地に向けて歩き出したが小腹が減った。
というわけで、アメ横内の例の店「たきおか」でしばしの休憩。
熱燗1杯と煮込みで500円あまり。こりゃ、beatleさんでなくても来たくなる店だ。


刺身や焼き鳥が美味しそうだったのですが、晩は東京在住の若い連中も基地に集合する事になっているので、
後ろ髪を引かれる?思いで「たきおか」を後にする。


基地に戻り、カレーに火を入れ、特製サラダを作り、タイ米の炊けるのを待つ。
三々五々、若い連中も集まり、夜も更けてから、ビールで乾杯。
そして、カレー大会の始まり始まり。←作るのと食べるので写真撮り忘れ(苦笑)