『ジ・エンターテイナー〜ジョプリン:ピアノ・ラグ集』ジョシュア・リフキン(p.)
ラグタイム・ピアノときたら、映画『スティング』が思い浮かぶばかりで、その後が続かない。
ただ何となく、JAZZっぽいイメージがあった。
しかし、以前shiroppさんご紹介の上記アルバムを聴くと、自分の知識の浅さと共に、この音楽なかなか良いな、と痛感。
メロディーやリズムは、複雑ではないというか、むしろ単調だ。
でも、良く聴き込むと、チャーミングな響きに満ちたものであると感じる。
CDのカバーには
ノリのいいテンポ感で、素朴な味わいをもって演奏される古き良きアメリカの音楽。
と記されている。
また、CDの解説によれば、
ラグタイムはきちんと作曲され、その譜面によって演奏される音楽であって−中略−
19世紀ヨーロッパ(クラシック)音楽の理念によるものなのだ。
よいうように、決して単純にJAZZの先祖というわけではない。
特に、本CDでの演奏者・ジョシュア・リフキンは元来クラシック畑の人であるから、
なおさら良い意味できちっとした手堅い演奏になっている。
といっても、「退屈」という意味ではない。
心地よいメロディーに身を委ねて、リラックスした時間を過ごせるアルバムなのである。
これで¥1000とは、お買い得!