ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番

チャイコフスキー:ピアノ協奏曲 第1番 変ロ短調/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調
のだめカンタービレ』第6話を観ていたら、この曲をドラマの中で演奏していた。
何度聴いても、名曲だ。でもドラマなので、有名な旋律を聴くことは出来ても、全曲は聴けない(まあ、当然)。


この回を観た後で、どうにもこの曲が聴きたくなって、ガサゴソと探してみた。
高校時代から好きな曲だったので、レコードも含めて随分とある。(それでも『第9』や『皇帝』ほどではないが)

アシュケナージ&プレヴィン盤は、LPで若い頃かなり聴いていた。
あの溌剌とした演奏が、耳に心地よかったからだ。


が、最近はリヒテル&ヴィスロッキ盤をよく聴いている。
重厚かつロマン豊かの引き上げるこの演奏は、今現在のボクを魅了する。
指揮者を「田舎くさくある」と指摘する某音楽評論家もいるにはいるが、ボクには「根拠のない発言」に聞こえてしまう。
この評論家氏は、カラヤンバーンスタインのようなスター指揮者の演奏じゃないから、適当に言いたい放題なのか、とはボクは言いません。
でもねえ、人がいい気持ちになって聴ける演奏に対して、水をかけるようなことを言うな、と思うのである。


第1楽章の徐々に盛り上がっていくときの疾走感。思わず身体が震える。
対して、第2楽章の静寂感。引き込まれそうになる。
そして、第3楽章の高揚感。前の二つの楽章を引き継いで入るからこその最高の盛り上がりと感動がある。
メロディーがいいので、よく第2楽章の一部がBGMで使われるが、本当のこの曲の良さは通して聴かないと分からない。


この演奏は、曲の魅力を十二分に表現しているものだ、と実感している。
『ピアノ協奏曲第3番』も『パガニーニ主題による変奏曲』も『交響曲第2番』もピアノの小品も捨てがたい。
でも、ボクには『ピアノ協奏曲第2番』だなあ(笑)


↓作曲者による自作の演奏。貴重です。