堀辰雄の軽井沢とジョンレノンの軽井沢

先日、ブログで「初恋」に関連して、堀辰雄『麦藁帽子』の話題が出たので、久しぶりに読み返してみた。
「軽井沢」という地名が、懐かしさをもって迫ってきた。


堀辰雄の作品に触れ、夢中になって読んだのは、高校2年から3年のかけての頃であった。
軽井沢の地を気にかけるようになったのは、それがきっかけだ。
その後、ジョン・レノンがお忍びで家族とともにこの地で過ごしたことは、あまりにも有名。


軽井沢とくれば、「避暑」とか「別荘」とかいう言葉が思い浮かぶ。さらに、ボクはビートルズファンですから、ジョンの所縁の地としても忘れがたい。


これまで何度か軽井沢には行ったことがある。‘70年代半ばまで、夏の軽井沢は、現在ほど海外旅行が多くなかったせいか、東京の賑わいをそのまま移したようだった。
ボクも、そんな一旅行者で、賑わいの中の一人にすぎず、堀辰雄の、ジョンレノンの、軽井沢を味わうには程遠かったような……。なんせ、まだ20代でしたから(苦笑)


軽井沢 別荘ときたらお金持ちの象徴のようなイメージがあったが、だからありえないことを承知で書く。
もし別荘 軽井沢を持つとしたら、どのようにして過ごすか?
やはり読書と散策の日々。←どうも京都にいるとき同じような……(苦笑)


夏の暑い時期から秋風の立つ頃までをこの地で思いのまま過ごすしたいものだ。
昼は、散歩。疲れたら、木陰で持参のワインとサンドイッチを食べ、休憩。
そのときには、堀辰雄の作品は必需品。
軽井沢の風に吹かれて、堀辰雄の作品を味わう。


夜は、窓を開け放ち、虫の音をBGMに読書。やはり堀辰雄か。


あーあ、せめて「別荘 軽井沢」とはいかなくても、
貸し別荘で自炊しながら、誰にも邪魔されずにゆったりした時間を過ごしたいなあ(笑)